今日はロンドンでドールのイベントに行った話です。
ロンドンのテディベアの即売会の話はこちら。
日本ではドルパ・アイドール・ドールショウなどが有名なドール系の即売会イベントですが、イギリス・ロンドンでも開催されていたので2019年の6月9日に行ってきました。
その名もLONDON FASHION DOLL FESTIVALです。
第2回のこの時の開催場所はベスナル・グリーンにあるV&A Museum of Childhood(=ヴィクトリア&アルバート子供博物館)でした。
V&A子供博物館とは
V&A子供博物館とはサウス・ケンジントンにあるV&A博物館というとても大きな博物館の分館として建てられた、おもちゃなど子供向けの展示がほとんどを占める博物館です。
ヴィクトリア女王とアルバート公がその基礎を築いたため、博物館の名前にも2人のイニシャルが冠されています。
中の展示はこんな感じで、古いおもちゃやドールハウス、子供向けの読み聞かせや体験遊びコーナーなど子供もレトロおもちゃが好きな大人も楽しめる空間になっています。
FASHION DOLL FESTIVAL
そんなV&A子供博物館の地下階にある小さめのホールにてFASHION DOLL FESTIVALは開催されました。
会場内は長机が並べられ、そこにそれぞれの出展者たちが自作ドールや自作アウトフィットなどを展示し販売していました。
日本のドール系の即売会と雰囲気は全く一緒でした。
ただ1つ決定的に違うのが、メインとなるドールのサイズです。
海外でドールというとジェーンやバービーなどの1/6サイズが主流なので、私が持っている大きい1/3サイズ(SDやDDのような)のドールの品を扱っている出店者は全くありませんでした。
ブライスはいた気がしますが、こちらも洋服は1/6サイズなので小さいお人形の分類ですしね。
売られている洋服の系統としては、やはりイギリス・ロンドンらしくハイブランドっぽいスタイリッシュでかっこいい系が多かったです。
日本だとフリフリふわふわのロリータ系や、最近だと病みかわ系なんかが流行りだと思いますが、そういうかわいい系は少なかったです。
お国柄を感じました。
チャリティーコーナー
会場の一角はチャリティーコーナーになっていました。
フルコーデのドールや、ドール用品、アウトフィットなどが飾られ、その前に紙袋がおかれています。
この紙袋には自分の名前を書いたチケットを入れることができ、閉会前の15時になったら紙袋から1枚チケットがランダムに引かれ当選者がその品を手に入れることができます。
ドルパ恒例のビンゴ大会みたいな感じと思ってもらえればいいと思うのですが、なんといってもこれはチャリティーコーナーです。
このチケット、課金すればするほどたくさん手に入れることができるのです。
重課金してチケットをたくさん手に入れて、お目当ての袋にチケットを入れれば入れるほど当選確率は上がるというわけです(必ず当たるとは言っていない)。
このチケット収益がチャリティーに回されるのだと思います。
私は15時までいなかったので結果がどうなったのかは分かりませんが、どれも美しく素敵なドールばかりだったので、熱烈に欲しい人が2人以上バッティングした品物などは壮絶な戦いになったのかな…?
オークションより残酷なシステムかもしれませんね。
Ireno Barto Dolls
数ある出展者の中で私が一番心が惹かれたのはIrena Barto Dollsさんです。
9インチ(=23㎝弱)の小さいフルスクラッチドールを作っている方だったのですが、なんとこの小ささでスーパードルフィー同様のゴム引きの構造になっているんです!
頭部は開閉部分からドールアイをはめ込み、ウィッグをかぶせる形になっていました。
かつてボークスが販売していた1/6ドルフィーのようでもあり、それより小さくゴム引きであるという決定的な違いもありという感じです。
ドールたちが着用しているドレスもすべて手作りで、とても繊細で美しかったです。
ブースにはドレスなどのデザインノートと、ドールをフルスクラッチしていく様のスライドショーの展示もありました。
粘土の状態からお人形が仕上がっていき、最後には美しい1点もののドレスを着せられて完成する様は大変興味深く、私はスライドショーが2周するくらいずっと見てしまいました。
「私もボールジョイントドール(=球体関節人形)は持っていますがこんなに小さいのは初めて見ました!すごいです!」と出展者さんに感動を伝えつつお話したのですが、出展者さん曰く「みんなお人形に素敵なお洋服を着せてきれいに飾って触らず見て楽しむ人が多いけど、私は関節を動かして遊びたいから結構しっかりした作りになってるの」とのことでした。
海外にも同志であるドール愛好家は多く、やはりドールの世界は奥深いなあと感じた1日でした。
それでは。
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