今日は買ってきた生地の地直しをします。
前回はこちら。
前回は手芸店で布やその他の材料を買ってきました。
この買ってきた布ですが、実はそのまま使うのはあまり良くないとされています。
地直しをする理由
手芸店で長いこと巻かれて陳列されていたので生地の縦糸、横糸がゆがんでいることがあるからです。
また生地には製造時ののりや埃がついていることもありますし、洗濯すると縮むものもあります。
せっかく作った洋服なのに、完成して洗ってみたら(歪みが矯正されたことによって)斜めになったり、縮んで着られなくなったら悲しいですよね?
なので買ってきた布は切ったり縫ったりする前に「地直し」という作業を行います。
地直しをするべき布
コットン(綿)・リネン(麻)など植物素材の生地や、洗濯すると縮みやすいガーゼ生地の場合は地直しを行う必要があります。
一方で洗濯することで風合いが失われる布(革など)、化学素材が原料なので縮まない布(ポリエステルなど)は地直しをする必要がありません。
もし生地が歪んでいたら水通しはせず、スチームアイロンなどで軽く伸ばしながら矯正すると良いでしょう。
地直しって必要?
実はこの地直しの作業私は普段あまりやりません。
というのもメインで作っているのがドール服だからです。
洗濯することが滅多にないものを作る場合にはこの地直しの作業を省略することも多いのではないでしょうか。
洗濯するには適さない布、洗濯しても縮む心配のない布などの場合も地直しをする必要はありません。
また地直しすべき布であっても、昔と比べて今は手芸店に売られている状態で十分目が揃っているので地直しする必要はないという人もいます。
とはいえ糸目は揃っていても洗濯すると縮む生地はあるので、手間をかけて地直しするかしないはかはまあ人の好みによるかなあと個人的には思います。
地直しの作業に時間が取られるのは確かですしね。
今回は初心者さん向けのレッスンなのでちゃんと地直しをやりますよ。
地直しのやり方
水に付け置きする
まずきれいに洗ったたらいに水を張り、そこに畳んだ状態の布を浸します。
たらいに汚れがついていたらせっかくの買ったばかりの布も汚れてしまうので念入りに洗っておきましょう。
洗面台をそのまま利用する場合も、必ずきれいに洗ってから行ってください。
また布の種類によっては、ポンと水中に置いただけでは折り目の内側などまでしっかり水を吸い込まないこともあります。
優しく押して、生地全体が水を吸うようにしましょう。
この状態で30分ほど置いておきます。
脱水する
30分たったらたらいの水を捨てます。
畳んだまま押すようにして水気をだいたいでいいので切り、あとは洗濯ネットに入れて洗濯機の脱水にかけます。
絶対に雑巾を絞るようにきつく絞らないでくださいね。
せっかく歪みを正そうとしているのにぎゅうぎゅうと絞っては生地が伸びてしまいます。
洗濯ネットに入れるのは洗濯機内でひっかかったりぐちゃぐちゃになったりして伸びてしまうのを防ぐためです。
せっかく買った生地ですから、丁寧に扱いましょう。
脱水はマイルドモードがあればそれで、なければ気持ち短めにすると良いと思います。
ここまでの作業を水通しとも呼びます。
乾かす
物干し竿に広げて乾かします。
物干し竿や洗濯ばさみはよく拭いてきれいにしてから使うと良いです。
半乾きの状態になるまで置いておきます。
アイロンをかける
生地が半乾きになったら取り込んで、アイロンをかけます。
この際布の縦糸と横糸がきれいに揃うように心がけるとよいです。
半乾きだった布もアイロンの熱で完全に乾き、これにて地直しの作業は終了です。
「わざわざ濡らして乾かす作業になんの意味があるのと思っていたけどちゃんと必要なんだね」
「のりとか埃とかついてるし、洋服を洗ったら縮んじゃった経験って結構あるもんね」
次回は型紙編です。
次回はこちら。
それでは。
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