イタリアでの買い物マナーのはなし

海外生活のはなし
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今日はイタリアで買い物をするときに気を付けるべきことの話です。

ヨーロッパの多くの店では店内に入る時や会計時、店から出る時などに軽く挨拶をするべきという暗黙のルールがあります。

日本人にとって店員さんに挨拶するというのは少し気恥ずかしい気もしますが、挨拶の言葉は”Hello.”や”Please.”、”Thank you.”などの簡単な言葉で十分です。

もし挨拶をしなかったらおそらく無愛想な客だなと思われるでしょうし、こちらが外国人観光客という立場であるのも相まって少し警戒されるかもしれません。

挨拶をするというのはお互いに嫌な思いをせず快く買い物をするために必要なことの1つです。

それにプラスして、イタリアで買い物をするときにはもう1つマナーがあります。

それは、展示してある商品を買う気もないのにべたべた触らないこと、です。

霧のベネチア

イタリアではウインドウショッピングという概念がないらしく、店に入るのは買うものを決めてからというのが一般的らしいです。

そのためか観光客が良くするような、お店に入ってからどれを買おうかあれやこれや手に取って悩むという行為に馴染みがないらしいのです。

おそらく不用意に触られて壊されたり汚されたり(盗まれたり)したら困る、という思いもあるのだとは思います。

お店に入って商品を触りながら眺めていると”Don’t touch! Madame.”と強い調子で怒られることはイタリアではよくあることです。

プリーズもなんもなくいきなりドントタッチ!と言われたらかなりびっくりしてしまいますよね。

直接怒られないにしてもめちゃくちゃ嫌そうな顔でずっと注視され続けることもありました。

店員さんの気持ちも分からないでもないのですが、まるで泥棒扱いされているようでちょっと凹みます。

しかしこれがイタリア独自の買い物マナーによるもので、文化が違うのだと知っていれば傷つくことは減るかもしれません。

もちろん観光地にある観光客慣れしたお店であれば、イタリアのマナーをしらない観光客に対して寛容であるところも多いです。

しかしイタリア・ベネチアで上記のような観光客が怒られる事案に3日で2回(うち1件は私自身)も遭遇したので、イタリア旅行のときはやはり商品にはできるだけ触らないよう気をつけるべきなのだと思います。

というわけで私がベネチアのムラーノ島でお店のおじさんにじっと見つめられながら買ったブレスレットがこちらです。

ムラーノ島はガラス工芸で有名なベネチアの島です。

ブレスレットって玉の大きさや個数で輪の大きさが変わるからちょうどいいサイズを選ぶためにはどうしても触って選ばなきゃいけないじゃないですか。

ハンドメイドのガラス球なのでひとつひとつ模様の出方も違いますし。

なのにおじさんがこの色ならこれでええやろ、って適当に渡してこようとするので「ちゃんと買うから自分で選ばせてください…」というオーラでおじさんの視線をはねのけつつ選んだ思い出の品です。

それでは。

ピカソGlassOfVeniceムラーノガラスタンブラー

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