今日はロンドンで買ったとてもかわいらしい本の話です。
![](https://i0.wp.com/2catsonthefish.com/wp-content/uploads/2022/09/img_8172.jpg?resize=500%2C500&ssl=1)
Sali Hughesによる「OUR RAINBOW QUEEN」、直訳すると「我々の虹色の女王様」でしょうか、という本があります。
2019年に発売されたA5サイズのこの本は、全ページフルカラーでエリザベス女王の写真がお召し物の色ごとにまとめられた写真集です。
女王のお召し物がいかにカラフルだったかは、この本の裁断面を見るだけでも伺えると思います。
![](https://i0.wp.com/2catsonthefish.com/wp-content/uploads/2022/09/img_8173.jpg?resize=500%2C500&ssl=1)
各ページには写真が一枚と、いつどのような状況で撮られたものであるかの説明や、バッグや靴・アクセサリーなどを含めたコーディネートの詳細などが書かれています。
![](https://i0.wp.com/2catsonthefish.com/wp-content/uploads/2022/09/img_8171.jpg?resize=500%2C500&ssl=1)
写真集の中のエリザベス女王はどれも美しく、表紙の右下の写真のようにエリザベス女王が少女であった頃の写真もありますし、ロイヤルファミリーと一緒に写っている写真も多くあるので、これ1冊で女王の生きてきた歴史を振り返ることのできる写真集となっています。
本の初めには著者によるエリザベス女王とファッションについてのコラムが書かれています。
それによると、エリザベス女王がズボンを着ることがほとんどなかったのは、車から降りるたびにズボンのシワを伸ばす時間がなかったからだそうです。
また女王がいつも目立つ原色の洋服を着ていたのは、雨に濡れ寒い中ずっと女王が来るのを待っていた聴衆たちが遠くからでも見られるためで、単一の色の洋服を着ていたのは特定の国や国旗をイメージさせず中立であるためだそうです。
立場ゆえ言葉で語ることのなかった女王は、そのファッションで国民に語りかけていたのではないかとされています。
私がこの本と出会ったのは、たまたま入ったロンドンの雑貨屋でのことでした。
そのカラフルなデザインと、「OUR RAINBOW QUEEN」というまさしくその通りなタイトルにとても惹かれました。
レジで支払いをしている際に女性の店員さんと「この本すっごくかわいいよね!」「わかる!」なんてやり取りをしたことを今も覚えています。
いつも美しいお召し物を着た、美しい女王様の時代にイギリスでの生活を送れたこと、とても誇らしく思います。
それでは。
![](https://i0.wp.com/www18.a8.net/0.gif?resize=1%2C1&ssl=1)
COMMENT