自作ドール服のはなし㉑ バイオレット・ミラージュ

作ったもののはなし
作ったもののはなし

※ガラスの眼の60cmドールの話です。写真もあります。ドールが苦手な人はブラウザバック推奨です。

今日は久しぶりのドール衣装の話です。

すいません!イベントとかいろいろあって楽しくてブログほったらかしてしまっていました…。

前回はこちら。

自作ドール服のはなし⑳ ブリリアントブルーム
※ガラスの眼の60cmドールの話です。写真もあります。ドールが苦手な人はブラウザバック推奨です。今日はサ終したゲームの衣装の話です。前回はこちら。ブリリアントブルームとはブリリアント...

バイオレット・ミラージュとは

バイオレット・ミラージュとは2023年8月18日にミリオンライブシアターデイズ(略してミリシタ)にて実装された菊地真ちゃんの衣装です。

ミリシタでは現在、お仕事内容に合わせて髪の色も変更するガシャが随時実装中でありまして、普段は黒髪の菊地真ちゃんもなんとぉ!銀髪になっております。

めっちゃ似合う…。

かっこいい…。

何を隠そう私、元バンギャ(バンドギャルの略。ヴィジュアル系バンドのファンのこと)でして、ヴィジュアル系バンドのお仕事をする担当アイドルが刺さらないわけがない…、というかぶっささりだったわけです。

というわけで作りました!!!!

実装から完成まではまあだいたい1か月くらいです。

ツイッター(ではなく今はXですか?)ではフォロワーさんから「また衣装製作RTA(リアルタイムアタック。早解きみたいな…?)やってるよ」なんて思われてたみたいですが、とにかく!以下衣装詳細です。

衣装構成

イラストや3Dモデルを見るに、なんかめっちゃ重ね着してるっぽいことは分かるんですが、まずはその構成を紐解かねばなりません。

ボトムスは(ねんがんの)両足ともロングのズボン、裾はブーツin。

トップスは、…???

おそらくバラ柄メッシュ生地のインナーの上にまだら模様のアシメショートキャミソールを着て、ベルトを締め、その上からジャケットを着ているような気がします。

あとは素材が同じ物はくっついていて1着になっているだろうという予想で、アームカバーはインナーと一体型に(ずり落ちなくてすみますし)、真ちゃんの右わき腹側にあるメッシュ地とまだら模様の長めの垂れはアシメキャミソールと一体型にしてゆるく作りベルトでボディラインに合わせて締めることにします。

メッシュインナー

バラ(薔薇と書く方がヴィジュアル系っぽい)柄のチュール生地が欲しくて、結構探しました。

花柄自体は結構あるんですけど、ドールで良い感じになるサイズ感のものとなるとなかなか難しくて…。

結局、バラ?と言われればそうかもしれないけど、とにかく花柄のもので落ち着きました。

使ったのはこれです。

キャラクター的には(男性役かもしれないので)マッチしないかもですが、どうせ見えなくなるのでバストダーツをいれてボディにぴったりフィットするようにしています。

端処理は、半分に切って折りなおしたバイアステープです(通常のものをそのまま使うと太いので)。

開きは背中心(全部着たら見えなくなるところ)にあります。

スッケスケなので、これ一枚しか着てない真ちゃんの写真は事務所NGでございます。

袖の部分はさらに3×3×2のハトメ止めがあるので、カツーンカツーンとんかちでたたいて、暗めの紫色のコードを通して結んでいます。

ばってんの部分の重なりの上下はちゃんと3Dモデルを参照しています。

リボン結びのところはそのままだとほどけちゃうので、手縫いでバイアス部分に縫い付けています。

手袋

ブラッディ・ネメシスで使ったやつの使いまわしです。

自作ドール服のはなし⑩ ブラッディネメシス
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指ぬきグローブをドールサイズで作るとしんどいので、ミトン型になってます。

作りやすいし着せやすいので結構いいです。

アクリル絵の具で塗りました。

カフスベルト

本当はハトメが5か所開いてるんですが、サイズ的にいっぱいいっぱいだったので4か所に減らしてます。

ベルトバックルは、買ったやつがちょっと違うなーだったので元々持ってたやつをマッキーの銀色でシルバーに塗って使ってます。

金具の色が合わないときとか、マッキー塗装はよくやります。

ベルトループは実は飾り(正体はメタリックラッピングタイ)で、スナップボタンで留まっています。

アシメキャミソール

私が良く行く手芸屋であるクラフトハートトーカイには、まだら模様のハギレが各色売っているのでそれを使いました。

でも色味がちょっと淡かったので、黒の染粉で染め直しています。

しっかり洗って色移り対策をしています。

キャミソールの型紙を改造しつつ、(真ちゃんから見て)右脇に垂れる共布とメッシュのひらひらを縫い付けています。

はぎの部分はベルトで良い感じに隠れるようにしています。

実はヘッドを外さないと着られません。

メッシュインナーと開きの場所を同一(背中)にするとスナップボタンが渋滞してゴテゴテになってしまうのと、肩をスナップボタン留めにすると見栄えが悪くなってしまうので、左脇1か所のみのスナップボタンで着脱できる構造です。

ドールって頭が大きくて肩をすぼめたりできないので、バンザイで着られる洋服って意外と少ないんですよね~。

首のベルト

端を折り返して縫った合皮ベルトの裏に、白のリボンを色移り対策として縫い付けています。

糸色が見えないようにもちろん手縫いです。

そうして作ったベースに、カシメを打ったり(2個)、チェーン縫い付けたり金具つけたりいろいろやってます。

〇パーツの土台には、大きめのビーズを挟んで使う用の金具パーツを使っています。

絶対本来の用途と違うんですけど、なんかぴったりだったので。

ウエストベルト

紫の合皮に黒のリボンを縫い付けています。

さらにハトメ4個(本来は6個)を打った幅広黒リボンを斜めに縫い付けて紫コードを通しています。

着脱は背中側、スナップボタンです。

もちろん裏には幅広白リボンを縫い付けて、色移り対策としています。

ジャケット

鬼カシメでした。

その数36個!3Dモデルから減らしてもこの数!

とんかちでやるのじゃ全然うまくできなくて、専用のプライヤーを買いました。

とっても便利でした!!!うるさくないし!!!今度からハトメもこれでやりたい。

ドレープ感と、V系バンドらしさを出したくて、裏地なしの切れっぱなし合皮で作っています。

合皮の切れっぱなしなんてこういう衣装のときじゃないとできないですからね。

後ろ裾の部分には形を綺麗にだすために、骨としてウルトラハード接着芯(白しかなかった)を貼ったのち、覆うように黒色接着芯貼っています。

縫い目を残したくなかったので接着芯のべた貼りにしました。

裏地をつけないので骨の隠し方も結構悩んだんですが、意外と分からないもんでしょ?

背中の部分がかなり曲者で、「カシメ(穴が開いてないやつ)なのになんでコードが通ってるわけ????」っていう謎を解明するのにかなり頭をつかいました。

結局カシメのキワッキワに手縫いで縫いとめています。

ドールサイズでばってんを綺麗に出すのとカシメを両立するにはこれしかなかったです。

フードにはファーがついています。

ファーを縫った糸はファーの毛を立たすと隠れてくれていい感じ。

実はベルベット様衣装(エンドオブマッドドッグ)で余った布を使ったので、フェイスタオル大くらいの大きさしかなくて、「失敗したら終わる…失敗したら終わる!」と思いながらの緊張感ある作業でした。

自作ドール服のはなし⑬ エンドオブマッドドッグ
※ガラスの眼の60cmドールの話です。写真もあります。ドールが苦手な人はブラウザバック推奨です。今日は16番目あたりに作ったドールの衣装の話です。前回はこちら。エンドオブマッドドッグ...

ちょっと失敗しました。

ズボン

良いウールの生地をベースにして、左足の生地感が違う部分にはベロアを使っています。

色移り対策と、伸び防止も兼ねて、全面裏地つきです。

カシメは8個です。

右太もものベルト

鬼カシメでした(再び)。

合皮を折り返して縫って作ったベルトに1cm感覚で15個カシメ打ちしています。

ズボンのベルト

合皮を折り返して縫って作ったベルトにハトメを5つ打ったりチェーンとかアクセサリをいろいろつけて作りました。

ベルトバックルはこれを使いました。

これもベルトループは飾りで、スナップボタン留めになっています。

チェーンの端を両方とも縫い付けてしまうと着脱ができなくなってしまうので、見えなくなるお尻の側で縫い付けた黒い丸カンにカニカンをひっかける仕組みになっています。

イヤーカフ

正体はメタリックラッピングタイです。

100均に売ってるし、はさみで切れるし、ワイヤー入ってるから形作るのも保持するのも簡単だし、めっちゃ便利です。

ギター

フォロワーさんが1/3ドールには10インチのギターがいいよって教えてくれたのでとても助かりました。

AmazonでAxe Heavenで検索すると実在するギターのミニチュアを作って売っているところが出てくるので、その中から一番それっぽい形のものを買いました。

本当は改造しようと思っていたのですが、布じゃない造形苦手すぎて戸惑い中です…。

失敗が怖い。

ギターストラップは1cm幅のリボンを折り返したところに目打ちで穴を開けただけの簡単なものです。

ハトメの穴は大きさが合いませんでした。

ウィッグ

お友達であるざらめさんに作品交換で作ってもらいました!!!

すっご…すごくない??????

ゲーム内の3Dモデルからそのまま出てきたような完成度で、長さも跳ね具合も、もみあげの長さも理想そのものすぎて…!!!

単純な横ハネではなく、リアルさを求めて後ろに流すハネ具合になっているそうです。

言われてはじめて、真ちゃんの髪型ってそうなってるんだぁ…って気づいた私です。

そしてなんといっても強靭なアホ毛!!!!!!

連れまわしても何しても絶対に崩れません!!!!!!

すごすぎる~。

ざらめさんのお力添えなくして、バイオレット・ミラージュの真ちゃんは完成しなかったので!本当に感謝です!!!!

後ろから

うしろからだよ~。

さいごに

先日開催されたアイマスのオンリーイベントである歌姫庭園36では、この衣装の真ちゃんを自スペースに展示していました。

見に来て下さった方々ありがとうございます!

皆様の反応もそれぞれとっても興味深くて、

「作ったんですか?(ハイ)」はもちろん、

「これって実装されたばっかりのあの…?(早くてすまん)」や、

「誰…?(それはそう!真ちゃんが銀髪になったのは今ミリシタやってる人しか知らないので)」だったり、

「ご本人にやっと会えました!(本人=真ちゃんドール。私のツイッターアカウントは真ちゃんドールの写真がほぼ全てなので)」だったりとっても楽しかったです!

作って良かった!!

間に合って良かった!!!

頭の先から足までフルセット揃って良かった!!!!!(これは本当にざらめさんのおかげ)でした!!!!

ちなみにアプリ(ミリシタ)の方ではこの衣装の真ちゃんと同時実装された美也ちゃんにたくさんジュエルをもっていかれたので、来る真ちゃんの私服SHSに向けて今は節制しています…。

それでは。

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