今日はいよいよ布の作業に取りかかります。
前回はこちら。
前回は市販の型紙を別の紙に複写しました。
今回は布に手を入れていきます。
布への型紙の転写に使う道具
チャコペンシル・チャコペン・チャコペーパー・チャコチョークなどの布への転写用の専用の道具を使います。
これらの道具が通常の筆記具となにが違うかと言いますと、時間経過や洗濯によって描きこんだ印が消えるということです。
完成して着た時に布に描き込んだ線がそのまま残っていたら不格好ですよね?
なので後で消すことのできる方法で印をつけていくことになります。
消えると言っても布との相性によって消えづらいこともあるので、チャコペンシルなどでの印は基本的には布の裏側に描きこんでいくことになります。
個人的に使いやすくておすすめなのは水で消えるチャコペンなのですが、これを使う場合には一つ注意点があります。
チャコペーパー 水性チャコペン チャコパー ツイン 青 F5-BU
インク式なので描きこみやすくとても便利なのですが、布との相性によって古いチャコペンを使った場合・アイロンをかけた場合・接着芯に描いた場合などインクが消えなくなることがあります。
必ず布の端っこなどで試し描きをして、水で消えるか確認をしてから使ってください。
また「チャコの代用でフリクションペンを使うとアイロンで線が消えるし便利」という話を聞いたこともありますが個人的には全くおすすめ出来ません。
アイロンの熱で線が見えなくなると言ってもインク自体は残っていますし、冷やすと消えた線は再び見えてしまうからです。
布への複写の方法
布に出来上がり線などを写し取る
切り取った型紙を布に配置して線をチャコペンシルなどで写し取ります。
型紙を布に配置する場所は、型紙付属の説明書に布幅に合わせた効率的な配置の仕方が描いてあるのでそれに従います。
あとで縫い代をとる必要があるので、型紙同士は余裕をもって離して配置しましょう。
布と型紙をずれないようにまちばりで留め出来上がり線の他、合い印やダーツなどもすべて写します。
個人的にまち針はこのような平べったいタイプのものがミシンと干渉しづらいのでおすすめです。
「わ」とは
「型紙に「わ」って書いてあるけどなに?ワッ!?」
「わ」と言うのは、その線を中心に本当は左右対称に型紙が広がるということです。
紙の節約や手間の省略のため左右対称の型紙は中心線から半分が省略されていることが多いんですね。
パーツとしては本来の形である左右対称のものが必要となるので、中心線を境に型紙をひっくり返して移動させながら転写するか、半分に折った布の折り目と「わ」を合わせて複写する必要があります。
縫い代をつける
次は縫い代込みの線を布に描いていきます。
この型紙に縫い代をつける作業は日本製の型紙でのみ必要になる作業です。
海外製の型紙は縫い代込みの場合がほとんどで、縫い代の内側〇〇㎝が出来上がり線なのでそこを縫いましょうと指示書に書かれています。
なので海外製の型紙は出来上がり線の記述自体がないものも多いです。
今回は日本の型紙なので布に縫い代をつけていきます。
縫い代として必要な長さは型紙に記述があるのでそれに従います。
このような透明定規を使って、出来上がり線と平行に一気に線を引いていくと楽ちんです。
レイメイ藤井 定規 見やすい方眼定規 15cm AJH158 1個
縫い代込みの線で布を裁断する
いよいよ布を切ります!
先ほど描いた縫い代込みの線(一番外側の線)で布を切っていきます。
パーツが2枚必要なときなどで布が2枚重なっている場合は、布も2枚同時に切ります。
布を切る際は裁ちばさみを使いましょう。
[ロザリー] 裁ちばさみ たちばさみ 裁ち鋏 洋裁 手芸 はさみ 裁縫 ハサミ 23.5cm
普通のハサミで布を切るのはかなり大変です。
裁ちばさみを使うときのコツは、はさみの背を机に接地させて、布ではなく自分が動きながら切ることです。
「裁ちばさみ慣れないから全然早く切れないや」
「ゆっくり正確に切ることは大切だしいずれ慣れてくるよ」
「確かにいっぱい切ってるうちに慣れてきたかも」
パーツを切れたらまちばりで止めていた型紙は外しても構いません。
また、2枚同時に切ったパーツなどで出来上がり線などの転写ができてないものがあれば、縫い代込みの線から逆算して配置し直し、出来上がり線の転写を済ましておきましょう。
すべてのパーツを必要な枚数分切り、出来上がり線の転写も終わっていれば、いよいよ次からミシンを使っての縫製に入っていきます。
次回はこちら。
それでは。
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