今日はミシンの使い方のインストラクションです。
前回はこちら。
前回布を切ったので次の工程は縫うこと、なのですがミシンという専用の機械を使うにあたって基本的な使い方を知っておく必要があります。
ミシンによって細かい操作方法は違いますし説明書を読めば分かることではあるのですが、どんなミシンを使う際にも最低限これだけは知っておくと良いことを挙げたいと思います。
ちなみにミシンは英語でSewing machine=ソーイングマシンと言います。
つまりミシンは和製英語であり、海外で「ミシン」と言っても通じません。
ミシンという言葉の由来はネイティブが「マシン」と発音したら「ミシン」と聞こえたかららしいです。
ということは実は「ミシン」という言葉にソーイング要素は含まれてないんですね。
電源の入れ方
ミシンの右側面奥などに電源スイッチがあります。
この電源をオンにしないとコンセントに繋いでいても当然ミシンは動きません。
誤作動や事故を防ぐためミシンを使わない作業をするときや、ミシンを仕舞うときは必ず電源はオフにしましょう。
スタートとストップのやり方
ミシンによってスタートのさせ方はボタン式、フットコントローラーを使った足踏み式など様々です。
足踏み式であれば踏む強さによって、ボタン式であればスピードを調整するつまみが本体についているのでそれによって縫う速さを調整します。
何事もはじめはゆっくりのスピードで始めるのが良いです。
慣れてきたらすこしずつ早くしていき自分がやりやすいスピードを見極めましょう。
「うちのは足踏み式じゃないの?」
「うちのミシンはボタン式なの。オプションを買えば足踏み式にできるけどね」
ボビンへの下糸の巻き方
ミシンというのは大きい糸巻から出る上糸と、ボビンという小さく平べったい糸巻から出る下糸の2本の糸が絡み合うことで布を縫い合わせる機械です。
上糸はお店で買ってきた糸をそのまま使うことができますが、下糸は自分でボビンに巻く必要があります。
たいていミシン上部にガイドがイラスト付きで描いてあるので、それに従うことでボビンに下糸を巻くことができます。
説明書にも詳しい説明が書いてあると思います。
なおボビンに糸を巻く際だけはスピードをMAXにした方が効率が良いです。
ミシンへの上糸のかけ方
上糸をミシンにセットする方法です。
こちらもミシン本体にガイドがイラスト付きで描いてあることが多いと思います。
上糸かけの最後の工程であるミシン針への糸通しですが、最近のミシンだと「自動糸通し」というサポート機能が付いているのでかなり楽ちんです。
難しい作業のことを指すことわざで「針に糸を通す」という言葉がありますが、その作業はミシンには存在しないということです。
「あの糸通しって使わないんだ」
ミシンへの下糸(ボビン)のセットの仕方
こちらもミシン本体にガイドがイラスト付きで描いてあることが多いです。
つまりミシンのメーカーによって細部は違うけれど必ず必要となるステップであるこの3つは、初見のミシンでも説明書無しに実行できるようにミシン本体にやり方が描いてあります。
なのでレンタルや他人のミシンでも迷わずに使うことができるということです。
縫い方
上糸と下糸をかけ終えたら、いよいよ布を縫うことができます。
「これでもう縫えるんでしょ?あれエラーが出ちゃった」
「押さえ下ろした?」
布をミシンに置いたら、押さえを下げてからスタートします。
最近のコンピューターミシンは押さえを下げずにスタートしようとするとエラーとなるよう安全装置がついているものが多いです。
しかしロックミシンなど押さえを下ろさなくてもスタートできてしまうミシンも存在する(そして案の定縫えなくて大変なことになる)ので、スタートする前に押さえが下りているか必ず確認しましょう。
縫い始めと縫い終わり方
縫い始めと縫い終わりは「返し縫い」と言って何度か重ねて縫う必要があります。
返し縫いが必要な理由は、ただ縫っただけだと糸をひっぱることでスルスルと縫ったところが全部抜けて解けてしまうからです。
返し縫いは3重、3目ずつほど行うのが良いと思います。
あまりやりすぎると縫い目が厚ぼったくなりすぎて邪魔ですし、2重では糸が抜けてしまうことがあります。
返し縫いをするための方向転換ボタンはスタートボタンの横など目立ちやすいところにあると思います。
「スタートボタンと返し縫いボタン両方操作するの混乱する」
「そのうち慣れるよ」
またミシンによるとは思いますが、縫い終わった後の糸を切るためのカッターが本体目立たない所についているものもあります。
この辺りの操作を一通り頭に入れておけば、後は型紙付属の説明書に従って縫い進めるだけです。
その他糸調子などはデフォルトの設定に合わせておけばとりあえずは問題ないかと思います。
本番の布を縫い始める前に、実際に使用する布の端布などを使って一度ミシンの試運転をしておくのがおすすめです。
次回はこちら。
それでは。
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