今日はアリゴのはなしの終わりでちょっと触れた、ノートルダム大聖堂火災の時の話です。
火災前のノートルダム大聖堂
ノートルダム大聖堂の火災が起こったのは現地時間2019年4月15日の午後6時半ごろ。
その日の午前に撮ったノートルダム大聖堂がこちらです。
偶然別の用事があり前日からフランスのパリを訪れていた私は、その日の午前にノートルダム大聖堂に来ていました。
しかし超有名観光スポットなこともあり朝から行列はすでに長く、また主人の仕事の時間の都合もあって、午後にまた出直せばいいかとその時はノートルダム大聖堂を後にして先にサントシャペルを見に行ってしまったのでした。
サントシャペル
Sainte chapelle-サントシャペルはステンドグラスで有名な教会です。
あまりにもそのステンドグラスが美しいので、一度すべてのステンドグラスを取り外しレジンで型を取ってその型を大事に保存しているらしいです。
いつ壊れても修復できるように。
この時は「へーそうなんだ、歴史保存も大変だね」なんて気軽に思ってましたが、これがいかに大切なことかを思い知ることになるのはこの日の午後です。
ノートルダム大聖堂はこういった保存の取り組みは行っていたんでしょうかね…?
ステンドグラスの大きさも規模もサントシャペルとはかなり違うので、難しいかもしれませんね。
サントシャペルを後にし主人と別行動になった後は、パリの街の布屋めぐりをしました。
パリ、めちゃくちゃ布屋がいっぱいあってとってもとっても楽しかったです。
このあたりのことは推し手芸屋紹介でいずれ書きます。
午後になって仕事の終わった主人と合流し、教えてもらっていた店にアリゴを食べに行きました。
それについての記事はこちらです。
アリゴでお腹いっぱいになった後、ノートルダム大聖堂までは歩いても行ける距離でしたが一日乗車券を持っていたこともあって私たちはバスに乗りました。
バスの中で感じた異変
ノートルダム大聖堂のある一帯はパリの街の中央部で観光スポットも密集している地域なので、道路が混雑していることも、バスの進みが遅いこともはじめはさほど気になりませんでした。
しかし次第に乗客たちがなにごとかざわざわとしはじめました。
フランス人はフランス語でなにか騒いでいますし、他の観光客っぽい人たちはSNSを見て驚いた表情をしています。
どうやらただごとではないらしい、もしかしてどこかでテロでも起きたのかもしれない。
私もtwitterで「Paris」の最新のツイートを調べてみると、そこには「ノートルダム大聖堂が燃えてる」という情報が目に入ったのでした。
ノートルダム大聖堂のあるシテ島まではもう目と鼻の距離でしたが、バスは一向に動きません。
バスの外からは消防車のサイレンがファンファン聞こえてきますし、運転手はなにかフランス語でアナウンスをしています。
ようやくたどり着いた次の駅で、このままバスに乗っていても埒があかないことに気づいた乗客は私も含めぞろぞろと降車していきました。
徒歩でノートルダム大聖堂の方へ
この時点では「ノートルダム大聖堂が燃えている」といってもどの程度燃えているのか、小さいボヤ程度なのか大火事なのか情報はありません。
私たちはどことなく煙臭いパリの街を、消防車が向かい煙がもくもくと立ち上る方へ歩いていきました。
しばらく歩くと同じような野次馬でだんだん道は混雑してきます。
シテ島への道はすでにKEEP OUTのテープで封鎖されており立ち入ることはできませんでした。
また立ち並ぶ店の店員さんたちは、オープンテラスの屋根に水を撒いています。
飛んでくる火の粉が布でできた屋根に燃え移らないようにするためです。
実際灰らしきものがちょこちょこと降ってきており、洋服が燃えたら困るし人も多くなってきてスリなど物騒だから、とその場を退散して私たちはホテルへ向かいました。
いやー、なんか大変なことになっちゃったね。
今日は無理っぽいけど明日はノートルダム大聖堂行けるのかな?
そんなことをのんきに話していたのですが、ホテルに戻ってきてロビーのテレビに映るニュースを見て、どうやら自体は思った以上に深刻らしいことに気が付きました。
日が暮れた後も続く火事
夕方になりシャンパンエッフェルというエッフェル塔のライトアップを見るために再び外出したのですが、そのころになってもまだ警察の車やバイクは多数往来しています。
日が暮れ暗くなってもノートルダム大聖堂の方だけずっと明るく、煙が出続けいまだ燃えていることがよく分かりました。
テレビはどの局もノートルダム大聖堂のことしかやっていません。
ノートルダム大聖堂への祈りをささげる歌を歌う民衆のニュースがとても印象的でした。
翌日16日
朝起きてもまだ火は消えておらず、結局鎮火が発表されたのは午前10時だったそうです。
ちょうどこの日閉館日だったルーブル美術館には行けず(事前に調べておくべきでした…)、代わりにオルセー美術館を見学したのちノートルダム大聖堂の付近まで行ってみることにしました。
やはりシテ島には入れませんでしたが、その隣の島から大勢のギャラリーと一緒に鎮火後のノートルダム大聖堂を見ることができました。
昨日とは違い、野次馬の他にもいろんな国のテレビ局のキャスターが中継をしていたのが印象的でした。
あれから2年たち、ノートルダム大聖堂は現在も懸命な修復作業が続けられています。
2024年には一般公開を再開する予定らしいです。
意外と早いですね!
ロンドンのビッグベンの修復工事よりも早いのでは?
次パリに行くことがあれば今度こそはノートルダム大聖堂の見学をしたいです!
それでは。
ナノブロック ノートルダム大聖堂 NBH_093
COMMENT