今日はパリで食べた本場のアリゴの話です。
アリゴって、ご存知ですか?
数年間にTwitterで流行ったバズレシピ、じゃがアリゴが記憶に新しいかたも多いかもしれません。
じゃがアリゴとは、じゃがりことさけるチーズでフランスの郷土料理アリゴ(伸びるマッシュポテト)を作るというやつです。
じゃがりことさけるチーズ、どちらもコンビニで簡単に手に入る食材であり、手軽においしくアリゴを作れるとあって、バズりにバズっていました。
おいしそう!
伸びるの楽しそう!
私もアリゴ、作りたい!
でも時は2019年春、その時私はコンビニなんてもちろんなく、日本食はあったとしても3倍の価格で売られる土地、ロンドンに住んでいました。
アリゴ、作ってみた
というわけで普通にじゃがいもとモッツアレラチーズで作りました。
芋を蒸してポテトサラダに使うよりももっともっとペースト状にし、モッツアレラチーズと牛乳、塩こしょうを入れてレンジでチン。
途中何度かチーズの溶け具合を確認しながら混ぜ、再び加熱を繰り返すと出来上がりです。
もはやお手軽簡単なバズレシピとはほど遠いですが仕方ありません。
不思議なものでチーズは日本で買うよりはるかに安く、イギリスの庶民向けスーパーSainsbury’s-センイズベリーではこどもの拳大くらいのモッツアレラチーズの塊が70pで買えました、約100円です。
大変なのは芋を蒸してペースト状にすること…、だったのですがこれも流石ヨーロッパ、芋が主食の土地なのですでにペースト状になった出来合いのものが売っていました!
というわけで、じゃがアリゴならぬレシピ通りに作ったアリゴ、普通に美味しかったです。
冷めるとチーズの伸びが悪くなりはしましたが、お芋のちょっと変わったおかずとして何度か食卓を飾ったのでした。
しかし。
ここまで来たら本場の本物アリゴを食べてみたい!
アリゴを食べにフランスへ
というわけでここからは2019年4月、フランスはパリに行ったときのお話になります。
パリでは現地在住の日本人のお友達にレストランに連れて行って貰ったのですが、さすがパリ、ご飯がなんでも美味しいしおしゃれです。
フランスパン、エスカルゴ、サングリア…。
他になにか食べたいものある?と聞かれたので「アリゴを食べてみたい」と答えました。
すると、
「ここ(レストラン)にはちょっとないかな…」
アリゴ、中南部フランスのいなか料理なんですね、花の都パリのおしゃれなレストランで出てくるものではないらしい。
「でもこの辺りで食べられるお店もあるよ」、とのことでそのお店を教えてもらい、翌日自分達で行ってみることにしました。
なお主人はフランス人の仕事先の相手に「妻がアリゴ食べたがってる」と話したら笑われたそうです、なんでや。
いざ本物のアリゴを実食
パリのモンパルナスのあるLe Plomb du Cantalというお店です。
これ!これです!本物のアリゴ!
おいしい!伸びる!おいしい!!お腹に溜まる!
このお店、レビューを見たらものすごい量が出てきて食べても食べても減らない、なんて恐ろしいことが書いてありましたが、…これマジです。
本場のアリゴ、まず皿いっぱいに盛られて出てきます。
いったい幾つの芋とチーズとカロリーがこの中に含まれているのか想像できません。
さらに冷めても伸びは健在で、食べて空いた皿のスペースにどんどん雪崩れ込んでくるので目の前にあるのはずっとお皿いっぱいのアリゴです。
ただでさえ欧米の食事はひとつひとつが大きく(現地の人間もたくさん頼んで食べきれないものを残すことに抵抗があまりないようです)、それでいてカロリーの爆弾のアリゴ、完食できませんでした…。
レストランを出た後はまだ日も高いし定番の観光ポイントノートルダム大聖堂でも行こうか〜と話しバスに乗ったのですが、突如として進まなくなるバス、なんだかざわざわし出す乗客たち、バスの外はなんだか煙たく次第にサイレンが鳴り響き、なんだか様子が変です。
そう、その日は4月15日。
フランスパリのノートルダム大聖堂の火災が起きた日なのでした。
ノートルダム大聖堂が燃え、パリの街が混乱と悲しみに包まれた中で経験した出来事は、また別の記事で書きたいと思います。
(追記)記事にしました。
それでは。
カルビー じゃがりこサラダLサイズ 68g×12個
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