今日はソーイング・ビー準決勝の感想です。
ソーイング・ビーSeason1から4はAmazon Prime Videoで視聴可能です。
前回はこちら。
型紙の課題
課題は子ども用サマードレスです。
制限時間はたった2時間半、私だったら布を選ぶだけで終わりそう…。
柄合わせの必要そうな布を選んだ人と、そうでない人が半分半分になりました。
柄合わせをしっかりね!と言われない限り私だったらローレンのように無地の布を選びたいです。
型紙通り作ることを求められる1つ目の課題では、わざわざ自分で難しい箇所を増やすことはないと思います。
脇は袋縫いで縫い合わせます。
袋縫いとは、まず中裏で出来上がり線の少し外側を縫った後、中表にして出来上がり線を縫うという縫い方です。
出来上がりは縫い代の部分が2本の縫った線の間、つまり袋の中に入り込むことになります。
この縫い方の何が良いかと言うと、表から見ても裏から見ても布の端が見えなくなることです。
また、2回縫うので単純に1回しか縫わない通常の縫い方よりも丈夫になります。
丈夫さが求められる子供服の他、シフォン生地など薄くて透ける生地を縫う際などに見栄えのために袋縫いを用いることがあります。
サマードレスの胸元はシャーリングになっています。
私はゴムを縫い付ける系がとにかく苦手なのですが、このシャーリングゴムならできそうな気がしてきました。
ゴムカタン糸も、サンドラのように手でテンションを調整しながらミシンで巻くのが簡単そうでいいですね。
肩ひもは布ループです。
中表にした細い布を縫い合わせ、ひっくり返すことによって細い紐を作ります。
ただ紐やリボンを使うのとは違って、本体部分と同じ布を使って作った紐なので調和が生まれます。
専用の金属器具があるとは言え、細い布をひっくり返すのはなかなか大変ですよね。
ローレンの布ループはとても細く繊細な見事な出来です。
一方サンドラは課題に従わず平たい紐で済ませることにしました。
クローディアもぎょっとした顔をしていますが、型紙の課題で型紙の指示に従わないとどうなるかは…。
ちなみに結果発表後のインタビューで「私だって細い布ループ作ろうと思えば作れたもん」っとムッとしているアンがすごくかわいくて好きです。
最下位はスチュアート、シャーリングの本数が足りませんでした。
1位はローレン、布ループや袋縫いの細かさがアンを上回りました。
リメイクの課題
青いシンプルなドレスを自由に手を加えて劇的に変化させることが課題です。
シンプルすぎて難しい課題ですね。
私だったら思い切ってスカートを切ってしまって、その布から袖を作り縫い合わせてジャケットとかにするかもしれません。
大戦時、軍服を縫うための女性志願兵の集まりが「ソーイング・ビー」と呼ばれる会の始まりだったようです。
私も博物館などでイギリスの古い軍服の展示をよく見ましたが、手縫いの個所が多かったのに驚いた覚えがあります。
リメイクの一環としてリボンなどの飾りをつけても良いようです。
サンドラが赤い組みひものリボンを縫い付けながら、祖母が着ていた服みたいだわと笑っていましたが、イギリスにもオカンアートの概念はあるんでしょうか…?
アンは満足にできないくらいならと飾りを外してシンプルに仕上げることにしました。
最後の課題
モデルの体型に合ったジャケットが課題です。
パーツや工程が多いため、前日の夜に採寸と布の裁断まで行います。
制限時間があるとはいえ、ジャケットという難しい課題ですしアンやローレンのように仮縫いをしてサイズ合わせをしたいところです。
サイズに不安があるまま本番用の布を切ってしまって縫い合わせていくのは本当にこれで大丈夫かな…と地味にストレスがかかりますからね。
ジャケットの素材としてアンやサンドラはツイード生地を選びました。
ツイード生地、かわいくてきれいで私も好きですが、案の定と言うかサンドラの布は端からほつれてきてしまいました…。
ツイードは太めの糸からなる織り生地なので、ほつれやすいんですよね。
全てのパーツの端をミシンでかがるようですが、その作業にかなり時間が取られてしまいました。
恒例の高速ものづくりコーナーが挟まりました。
カーテンがあっという間に完成!
肩は「いせ」と呼ばれる手法で縫い付けます。
袖パーツの肩口の方が胴体パーツの肩口より大きいので、ギャザーを入れて縮めながら縫うことです。
私はドール服でパフスリーブを作ることが多いのでこの「いせ」のような作業もよくやるのですが、左右均等に仕上げなくてはならないのでなかなか難しいんですよね…。
スチュアートのように生地の伸縮性に頼ると肩口自体がでろーんと伸びてしまう可能性もあります。
かがり縫いに時間をとられたサンドラは完成させることができませんでした。
スチュアートもパトリックの危惧通りモデルの体型に合わせたジャケットを作ることはできませんでした。
パーツをなくしたと勘違いしパニックになりかけたローレンは無事完成させることができました。
内側の花柄のバイアステープ飾りまでしっかりと仕上げ、とても素敵なジャケットです。
アンはやはり安定して素晴らしい仕上がりのジャケットを仕上げてきました。
難しいツイードの生地を柄合わせまで完璧にこなしています。
優秀作品と脱落者
優秀作品はアンのジャケットでした。
文句の付け所のない作品でした。
そして脱落者は…スチュアートでした。
サンドラかスチュアートか、というところで審査委員は裁縫技術を重視したようです。
次回はいよいよ決勝戦です。
初代ソーイング・ビー王者はいったい誰になるのでしょうか?
次回も楽しみです。
次回はこちら。
それでは。
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