今日はハインツのスパゲティ缶の話です。
ハインツというとケチャップで有名ですね。
私は映画「オデッセイ」の中でマット・デイモン演じる主人公マーク・ワトニーが自給自足した芋を食べる際にハインツのケチャップを大量消費していたのが印象深いです。
オデッセイ(字幕版)イギリスでもご飯屋に行くと必ずと言っていいほどテーブルの上にはハインツのケチャップをはじめとして多数の調味料が並んでおり、これらを自分の好きなようにフィッシュアンドチップスにかけて味付けするのがイギリス流です。
ハインツ (Heinz) トマトケチャップ 1070g×6本 【着色料/保存料不使用】とケチャップに関しては文句なしの知名度と味を誇るハインツですが、ハインツの商品にはスパゲティ缶というものがあります。
このスパゲティ缶、知る人ぞ知るイギリスの名物でして…めちゃくちゃマズいです。
“Our delicious Heinz Spaghetti”と上のサイトに書いてあるのを見て「は?マジで言ってる?」と怒りが湧いてくるぐらいマズイです。
トマトケチャップで有名なハインツが、ケチャップ味のスパゲティ缶を作っていたらおいしいと思いますよね?
めっちゃくちゃマズイんです!!!!
このスパゲティ缶、なんと茹でたスパゲティの麺ごと缶詰されています。
つまりいつ茹でたかわからないまま缶に閉じ込められた麺のゆるさはもうお察しで、これを人力で再現するには冷凍パスタの麺をさらに1時間ぐらい水と一緒にタッパー詰めして電子レンジでチンするしかないんじゃないかと思うくらいゆるいです。
その柔らかさは離乳食がはじまったばかりの赤ちゃんが食べられるんじゃないかと思うくらいです。
この水分をたらふく吸ってブヨブヨになったパスタが浮かんでいるのはハインツ謹製トマトソースの中なのですが、なぜかこのトマトソースもめちゃくちゃマズイです。
ケチャップをなんにでもドバドバかける国民性をもつイギリス人なのに、トマトソースはなにをケチったかめちゃくちゃ薄いです、味も、色も。
薄すぎてスプーンの底の色が透けて見えるさらさらトマト水の中に浮かぶブヨブヨ麺。
イタリア人が食べたら発狂するんじゃないでしょうか。
しかしAmazon UKのレビューを見るとかなりの高評価でさらにこれを美味しいと書いているので、イギリス人は本当に”Our delicious Heinz Spaghetti”と思っている可能性があります、怖い…。
このハインツのスパゲティ缶の地獄たるゆえんはその味だけではありません。
普通にスーパーに並んでおり、そのお値段がたったの70p(だいたい100円)というところです。
めちゃ安でイギリスのメシマズの最たるところを経験できるとその筋では有名らしく、イギリス土産におすすめしているブログなんかもあります。
確かにイギリスらしさがふんだんに詰め込まれた缶詰だと思います…。
我が家では「この缶詰めっちゃマズイで有名らしいよ」とスーパーで主人と会話のネタにしたことはあっても怖くて私はこの缶詰を買ったことがありませんでした。
しかしある日主人に食事の買い出しを頼んだところ、なんとこれを買ってきてしまいました。
なんで買ってきてしまったか聞くと「めっちゃマズイっていうけどそんな言うほどじゃないんじゃない?試してみなきゃ!」という怖いもの見たさな理由だったのですが、案の定完食には至らず「イギリスのメシマズはガチだから気を付けろ!」と身をもって思い知る羽目になりました。
ここまで紹介してきたハインツのやばい缶詰ですが、なんと日本からでも輸入品が買えそうです…。
私調べですとこちらの楽天市場のショップが1番送料込みで安く買えそうです。
Amazonだとスパゲティ缶自体は330円と現地で買うよりかは少し割高程度ですが、オーストラリアから来るらしく送料が3000円とバカ高で、紹介したのとは別のミートボール味(スパゲティとトマトスープに加えてミートボールもそのまま缶詰にぶち込まれてます)が売られていました。
ハインツスパゲッティとミートボールのトマトソース420gm子供むけのアルファベットの形をしたスパゲティもあります、こちらは送料込み2000円弱になりそうです。
ハインツAlphabettiスパゲッティ400グラム – Heinz Alphabetti Spaghetti 400g [並行輸入品]イギリスではたった70pで簡単に味わえた地獄ですが、日本からとなるとなかなかお手頃とは言いづらいですね。
もしハインツスパゲティ缶を体験してみたい方がいらっしゃれば是非どうぞ。
私は…、トラウマになっているのでしばらくは大丈夫です…。
続きはこちら。
それでは。
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