今日はベイクオフの年末特番の話です。
イギリスで放映されているグレートブリティッシュベイクオフや、ソーイング・ビーにはクリスマス特番があります。
ソーイング・ビーの話はこちら。
その内容は、過去大会の優勝者たちを集めクリスマスをテーマにした課題で戦うといったものです。
優勝者が集まって戦うのですからさぞ高レベルの戦いになると思いきや…、優勝者とはすなわちクセが強いつわもの揃いでもあり、またクリスマス特番であるが故ガチンコバトルである通常シーズンからかけ離れた緩さがあり、なんとも言えない面白い大会になります。
残念ながらAmazon prime videoではベイクオフもソーイング・ビーもこのクリスマス特番は配信していないので、日本で見るのは困難な番組の一つです。
実は私にとってはじめて見たベイクオフシリーズは、2018年クリスマスに放映されたこのクリスマススペシャルだったりします。
司会のノエルが強烈なクリスマスアグリーセーターを着ていました。
クリスマスアグリーセーターの話はこちら。
通常のベイクオフと同様に、決められたものを作る課題(たしかクリスマスクッキーでした)、見たことないものを作る課題、デコレーション込みの大物を作る課題の3本仕立てです。
もちろん最後の大物の課題がメインで、クリスマス特番なのでクリスマスケーキを作るのが課題でした。
参加者はそれぞれクリスマスらしさをケーキに表すべくいろんな工夫をこなすのですが、参加者の一人であるおばあちゃんがなんとケーキのスポンジ生地にムルドワインを1本全部入れると言い出しました。
ムルドワインとは、クリスマスに飲むスパイスが溶け込んだワインのことで、モルドワインやグリューワインとも言います。
当然アルコールが入っており、味もただのワインとは違いスパイスが効いてなかなか独特です。
これをケーキにまるまる1本入れる、と。
試作でちょっとだけ入れたらあんまりクリスマス感なかったから、と。
見回りに来た審査員も「マジ?1本全部入れるの?やめとかない?」との反応だったのですが、おばあちゃん参加者は譲らず。
結果として出来上がったケーキは、本国ベイクオフ恒例の一口食べて「食べられたものじゃないよ」「やっぱりね」という評価をもらいほぼ手付かずの状態で残されたのでした。
もちろんおばあちゃんは優勝できず…。
しかし「私は1本入れるのが絶対良いと今でも思ってる」との強気なコメントで、イギリス人らしい個性の強さをバチバチに発揮したのでした。
そんな優勝者による遊びも沢山みられるベイクオフやソーイングビーのクリスマススペシャル、日本でも是非放映してもらいたいものです。
それでは。
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