今日はロンドンの街中で楽しめるアンティークマーケットの話です。
ロンドンいち大きなアンティークマーケットがポートベローマーケットならば、ロンドンの都心に一番近いアンティークマーケットはコヴェントガーデンのアンティークマーケットです。
ポートベローマーケットの話はこちら。
コヴェントガーデンとは
コヴェントガーデン-Covent Gardenはロンドン中心部にある商店や娯楽施設の立ち並ぶ地区の名前です。
コヴェントガーデンにはロンドンで紅茶を買うならここ!なWhittardやレトロなおもちゃ屋さん、手のひら程の大きさのあるクッキー屋さんなどおもしろいお店がたくさんありロンドンでおすすめの観光スポットの1つですし、アンティークマーケットが開かれることでも有名です。
コヴェントガーデンで行われるアンティークマーケットの特色は、何と言っても毎日やっていることです。
ロンドンに旅行に来たからと言ってポートベローマーケットやサンブリーマーケットのような大きなマーケットが開かれている日程と旅行日程が合っているとは限りません。
運が良いか、日程を狙って合わせなければこれらのマーケットに行くのは難しいと思います。
しかしコヴェントガーデンなら毎日やっていますし、ロンドン都心からちょう近い!のでロンドン旅行に来た際にふらりと立ち寄ることが可能なアンティークマーケットの一つです。
アップルマーケット
コヴェントガーデンでは2か所でマーケットが開催されています。
ひとつはアップルマーケット-Apple Marketと言って、コヴェントガーデンのメインストリートで行われているものです。
アップルマーケットに並ぶ店は日替わりで、月曜日はアンティーク雑貨が、それ以外の曜日はハンドクラフト品が多く並びます。
ジュビリーマーケット
アップルマーケットから南東に進み、ロンドン交通博物館の隣の大きなガレージでもう1つのマーケットは開かれます。
こちらの名前はジュビリーマーケット-Jubilee Marketと言います。
ジュビリーマーケットはアップルマーケットよりも雑然としているというかなんというか…、言ってしまえばかなりカオスな空間です。
マグネットやTシャツなどのコテコテのロンドン土産が並ぶ店、謎の魔導書みたいなノートの店、骨董品が並ぶゴリゴリのアンティークの店などがごちゃ混ぜになって出店しているからです。
光の届きづらいガレージの中で開催されているのも、ガラス張りの屋根で光がさんさんと差し込むアップルマーケットと対照的に感じます。
掘り出し物を探すならジュビリーマーケット
このように一見近寄りがたく立ち入りづらい雰囲気が漂うジュビリーマーケットなのですが、掘り出しものを探すならば圧倒的にこちらの方が向いています。
私はいろんなマーケットでかわいいカエルのブローチをずっと探していたのですが、これだ!と来るものを見つけたのはジュビリーマーケットでのことでした。
5ポンド均一のブローチ屋さんで、「これください」と店主のおじさんに言うと「良いブローチ見つけたね!ダンシングフロッグ!」と返されました。
こちらも「そうなの~カエルのブローチずっと探してたから嬉しいよ、ありがとう」などと返しましたが、こんなお店の人とのやりとりもアンティーク市場ならではですよね。
また、こちらのお花のブローチとブレスレットは2つで5ポンドでした。
2つで5ポンドはかなり安いです。
アンティーク品なのでブローチの金具が緩かったり錆びているなどの点はありましたが、自分で磨いたりペンチで閉めなおしたりするときれいになりました。
ロンドンのアンティーク市場事情
このように毎週毎日いろんな場所でアンティーク市場が開催されているイギリスですが、話によると年々その品数は縮小しているらしいです。
というのもアンティーク雑貨は古いからアンティークなのであって、今現在どんどん新しく工場で生み出されているものではないからです。
そんな数に限りのあるアンティーク品は、アンティークマーケットで新しい人の手に渡る以外にも、海外からのバイヤーによる買い付けなどでどんどんイギリスから流出しているそうです。
数年前にはよく見かけたあの品が、もう最近は滅多に見なくなったね、たぶんもう全部売れちゃってなくなっちゃったんだろうねということは珍しくないのです。
というわけでただでさえ一期一会なアンティークマーケットですが、もし欲しいものがあるならばお早めに手に入れるのがおすすめです。
私も、万年筆はまあよく見かけたけれど万年筆用のペンスタンドに関しては探しても探しても全く見つからず悔しい思いをしました。
話に聞くとペンスタンドも、やはりかつてはよくアンティークマーケットに並んでいたそうです。
それでは。
A03 地球の歩き方 ロンドン 2020~2021 (地球の歩き方A ヨーロッパ)
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