今日は私が作っているドール用トルソーの話です。
そもそもどうしてドール用トルソーを作ろうかと思ったかと言いますと、フィッティングの度にお人形を脱がして着せてをするのが面倒くさかったからです。
私はドール服を自作するのが趣味なのですが、完成度の高い洋服の作成にはモデルの体にぴったりフィットさせることが必要不可欠です。
なのでドール服作成中はフィッティング-試着も頻繁に行うことになります。
このフィッティングの最中ドールはほぼ下着のみの状態で放置されることになるのですが、私これに抵抗感がありまして…。
ドールと言えどそんな寒い恰好で置いておくのかわいそうじゃないですか?
フィッティングが終わるたびに洋服を着せなおすのも面倒くさいし、だからといってフィッティングをさぼった結果小さくて着られなかった!ということになっても悲しいし、悲しかったし…。
なのでドール用の専用トルソーを作ることに決めました。
かつてはパテや粘土でトルソーを作ったりもしたのですが、いかんせん造形は専門じゃないので割れたりしてなかなか満足いくものは作れませんでした。
粘土がだめなら縫って作るしかないです。
ぬいぐるみづくりも趣味なので、幸い立体裁縫はそんなに苦手じゃありませんでした。
手元にある人間用トルソーの構造(布の取り方など)を参考にしつつ、いろいろ試行錯誤しました。
最初はもちろん満足いくものは作れませんし、布によっても完成度は上下したので適した布選びも結構大変でした。
そうしてやっとできた満足いくものがこの写真の一番右のやつです。

一番左のが初期に作ったやつなのでだいぶ洗練されたんじゃないかな?
手前のは綿を入れる前の段階ですが、綿を入れる前からこの布はあかんやつやったわ…って気づいてしまって放置されてます。
ちなみに今ネットショップで販売しているトルソーは、この右の試作トルソーからさらに改良を重ねたもので構造がいろいろ違います。
試作を作っていたのがイギリスに居た頃(2019年夏)で、初めて販売したのが2020年のはじめ頃なのでおよそ半年近く試行錯誤していたことになりますね。
満足のいくドール用トルソーを完成させられたので、以降はフィッティングも楽になったし作成したドール服の写真を撮る際にも大いに役立っています。


さてなんでこんな急に自作トルソーのことを語り始めたかと言うと、Booth(ネットショップ)に在庫をやっと追加したからです。

黒地に白ストライプのものを各サイズと、花柄のMサイズが一つです。
私は花柄がとても好きなんですが、ドール用トルソーとして皆様にこれが好評なのかどうかわからなかったのでまずはMサイズ作りました。

反応が良さそうであれば他サイズも作ります。
それでは。

COMMENT