今日はGruffalo-グラファロというイギリスの超有名モンスターの話です。
イギリス人作家ジュリア・ドナルドソンが描いた絵本に、「グラファロ もりでいちばんつよいのは?」という本があります。
本の内容は、主人公であるネズミが森を通って木の実の沢山ある場所へ行こうとしているのですが、道中でキツネやフクロウ、ヘビという獰猛な生き物に出会ってしまいます。
彼らはネズミを食べようとするのですが、ネズミは機転を利かしもっと大きくて狂暴なグラファロという架空のモンスターの話をすることでそれらの獰猛な生き物たちをビビらせどんどん退けていきます。
しかし架空のモンスターだと思っていたグラファロが、本当にネズミの前に現れてしまい…というお話です。
このグラファロですが、イギリスの子供誰もが知るとても有名なモンスターです。
アニメ映画も作られていますし、ぬいぐるみなどのグッズもたくさんあります。
イギリス人の友人にグラファロの話をしたところ何も見ずに物語冒頭を空でスラスラと朗読してくれたので、イギリス人誰もが子供の頃に触れたことのあるお話の一つなのだと思います。
さながら日本でいうアンパンマンでしょうか。
そんなグラファロに私が初めて出会ったのはイギリス・湖水地方でのことです。
ピーターラビットの作者であるベアトリクス・ポターの故郷である湖水地方、にあるオレストヘッドというちょっとした山に登ったのですがそこに居ました。
その時は何も知らなかったので、「なんかめっちゃでかい羊?のバケモノおる…怖…」って感じだったのですが、後々調べてみてイギリスでは超知名度のあるグラファロというモンスターであることが分かりました。
とても目立つ像なので、山の帰り道のときに目印になって良かったです。
そんなグラファロのミュージカルがロンドン・ウエストエンドのLyric Theatreにて行われていたのでそれも行きました。
イギリスの劇場では開演前は撮影が許されていますので、舞台の写真はこちら。
普段はスリラーライブというマイケル・ジャクソンをテーマにしたショーをやっている劇場なので、その変わり様にとても驚きました。
客層は子供連れのファミリーばかりで、開幕から歌がはじまると子供たちが一緒になって歌いだしグラファロ人気がうかがい知れました。
たった3人の演者が着ぐるみを何度も着替え、舞台上に入れ代わり立ち代わり登場しお歌あり笑いありのとても楽しいショーでした。
ググググラファーロー♪という曲は非常に耳に残り、今でもたまに思い出して歌ってしまいます。
続編にグラファロのおじょうちゃんというグラファロと娘の話もあります。
グラファロ本編、続編共に先述したようにアニメ映画になっています。
私はクリスマスの日に、イギリスの公共放送BBCで子供向けスペシャルとして放送していたのを見ました。
とても面白く、キャラクターはみな可愛く、そして物語には教訓も含まれておりイギリスの子供の心をがっちり掴むのもなるほどな、と思いました。
それでは。
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