※ガラスの眼の60cmドールの話です。写真もあります。ドールが苦手な人はブラウザバック推奨です。
今日はやっと完成したピンク色のドール用クリスマス衣装の話です。
前回はこちら。
サンニュイ・ド・ノエルとは
スマホアプリ・アイドルマスターミリオンライブシアターデイズで2021年12月に実装されたばかりの新曲「トレフル・ド・ノエル」の衣装「サンニュイ・ド・ノエル」です。
菊地真ちゃんにとって2回目のイベント報酬であり、また2回目のランキング上位報酬でした。
ミリシタではランキング上位2500位以内に入るとアナザーカラーと称される色違いの衣装も手に入ります。
もちろん私も一生懸命イベントを走って無事緑色の方の衣装もゲットしたのですが、今回作ったのは通常カラーのピンク色の衣装の方です。
菊地真、ピンク色めっちゃ似合う~。
今回はツイッターの方で作成状況をツリーで呟いたりもしていました。
刺繍
というわけで一番手間をかけることになった刺繍です。
ピンク色に金色の模様が入ったこの布をどう再現するかいろいろ悩んで、手芸屋でいろんな金色の飾りを物色したのですが結局全部手刺繍ですることに決めました。
もちろん時間はかかるのですが、今回この手刺繍にすることに決めた理由はいくつかあります。
ひとつめは、海外生活中に教会で様々な手刺繍のクッションや布などの展示を見たことです。
楽曲「トレフル・ド・ノエル」はクリスマスソングであり、キービジュアルでも教会で子供たちと一緒に歌う讃美歌であることが意識されています。
なので海外生活中に教会で見た沢山の美しい手刺繍の小物に倣ってみようかなと思った次第です。
ふたつめは、主に作業できる時間が子供が寝ている間しかないということです。
まだ夜泣きというかなんというか急に起きてわーんと泣いたりするので声の聞こえる範囲である隣の部屋にいなければならないのと、子供が寝ているので音の出るミシンは使いづらい…。
というわけで静かに黙々とできる手刺繍が一番やりやすかったんです。
手縫い
刺繍以外にも、ミシンでやるには難しい衿付けや袖付けなどは手縫いで済ませています。
ドール服のサイズになるとこういった箇所はカーブが急すぎてミシンで縫うとずれて失敗しがちです。
しかし手縫いだと1針1針見ながら確実に進めていけるので失敗せずに一発で決められます。
強度的にも本返し縫いならば問題ありません。
一見時間がかかる手刺繍や手縫いですが、結果的に効率的に進められたというわけです。
基本のラインはバックステッチ、クローバーのような十字部分は1目のチェーンステッチ、大きな模様はロング&ショートステッチです。
ネックレス
ネックレスのチャームやチェーンはパーツクラブで買いました。
パーツクラブ、品揃えが充実しすぎてて最高ですね…、さすが日本のビーズ屋さん。
袖
袖はふくらみを持たせるためにチュールを内側にぬいつけてあります。
メッシュ状になったハリのある布です、猫ちゃんのおやつじゃないですよ。
スカート(ピンク)
ピンクのスカートはグラデーションになってます。
この布のグラデーション部分をきれいに使うために、スカートの型紙はこんな変な感じになっています。
上のカーブした部分がウエストで、下の真っ直ぐの方が裾です。
ウエストにはギャザーをよせて縫い付けているのですが、裾よりもウエストに縫い付けた部分の方が実は生地が長いというわけです。
布のグラデーションが水平方向で切り替わっているため、よくあるスカートの型紙のように円形に切ってしまうとグラデーションがきれいに出せなかったからです。
結果は狙い通りグラデーションが真っすぐ使えたのと、スカートの形もふくらみがきれいに出たので良かったです。
スカート(赤)
赤いスカートですがこちらは裾は切りっぱなしです。
ほつれ止め液を塗っています。
KAWAGUCHI ドライクリーニング可能! ほつれ止め筆ペンα 19-537なぜミシンを使った端処理をしなかったかというと、巻きロックも三つ折りも袋にするのも全部ドレープがきれいに出なかったからです。
ドール服作成というのは実は布の厚みとの闘いです。
型紙や布の大きさをを三分の一に縮小すればドールサイズの型紙や布になりますが、布の厚みに関しては三分の一にできません。
なのでぺらぺらを承知で薄い布を使ったりして対策をとるのですが今回は気に入って買った布が結構厚くどうもうまく行きません。
巻きロックをかけると布端にハリが出てしまいドレープにならないし、折り返すと単純に布の厚さが2倍3倍になってしまうのでこれまた綺麗にドレープが出なかったんです。
なのでもう思い切って切りっぱなしにし、ほつれ止め液での端処理に留めています。
後ろ姿
袖とスカート部分が濃いピンク→薄いピンクのグラデーションになっています。
タイツ
タイツは人間用ひざ下ソックスタイプのものをタイツの形に縫っています。
ダイソーで買ったので110円でした。
4足分入っていたので110円でドール用タイツが4つ作れてしまいます、日本の100均素晴らしい…。
黒い布は色移りが怖いので、一応ハイター(漂白剤)を薄めた水に一晩漬けておいてから使っています。
ですが色落ちも色移りもしなかったのでやはり日本の100均は優秀と言わざるを得ないです。
シューズ
靴はパラボックスで買ったピンク色のストラップシューズに両面テープで飾りを貼っています。
私が知る限りだとDDサイズの靴が一番お求め安くてカラーバリエーションも豊富なのはパラボックスです。
送料込みで2390円は破格じゃないですか…?
取り外し可能な襟
さて衣装の一番のギミックの話です。
今回の衣装、前垂れ後ろ垂れを含めた白い襟パーツが外れます。
外してみるとこんな感じ、ピンク色のワンピースになっています。
どうしてこういう構造なのかと言いますと着脱を可能にするためです。
一応私はいつもハンドパーツを除いてドールの体を分解せずとも脱ぎ着が可能なように作っています。
ハンドパーツは仕方ないです、ドールの手は大きめに作られているのと着脱の時だけぎゅっと握ってはくれないので…。
今回の衣装だと立て襟の構造的に前開きだろう、でもそうすると白い方の襟のパーツとかどうしたらいいんだろう?
いろいろ考えた結果取り外し可能な構造になりました。
取り外された襟はこんな感じで、右肩でスナップボタンで留められるようになっています。
さいごに
最後に頑張った刺繍のアップです。
というわけで2月の下旬に入ろうかという頃にやっと完成したクリスマス衣装の話でした。
ピンク色が好きなので通常カラーで作りましたが、緑と黒のアナザーカラーバージョンもとってもかわいくて好きです。
なので緑~黒のグラデーション生地を現在物色中です。
同じ型紙の衣装を色違いで作ってそれ面白いの?と思われるかもしれませんが面白いんですよこれが…。
型紙をひく手間を省けますし、なにより完成した時に隣に並べると最高に幸せになれます。
なので深緑から黒にグラデーションかかった良い生地を売っているネットショップをお知りの方がいらしたら是非教えてください。
次回はこちら。
それでは。
トレフル・ド・ノエル
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