今日はパリの布問屋がめちゃくちゃ一杯並ぶ通りの話です。
前回はこちら。
前回紹介したウルトラモッドから北へ行き、モンマルトル地区のサクレ・クール寺院のふもとにその布問屋街はあります。
坂の上まで登るとサクレ・クール寺院がありるのですが、そこに至るための坂道は道の左右にお土産屋が所狭しと並び、なんだか京都の産寧坂(三年坂)みたいだなあと少し思いました。
観光客でごった返すこのお土産通りから一本横にそれると、ずらっと並んだ布問屋街が広がります。
私も最初は1軒1軒見て回っていたのですが、あまりに店が多すぎるので途中で全部のお店を見るのを諦めてしまったほど、たくさんお店があります!
外観や品揃えなどはだいたいどのお店も同じような感じです。
店の外に並ぶワゴンにめちゃくちゃ雑に3mぐらいでカット済みの布が積まれていて、店の中に入るとロールで巻かれた布や、ハギレが陳列された棚などがあります。
前回、前々回で紹介した手芸屋のようなアンティーク感漂う古き良き空気感は全くありません。
また基本的に売っているものは生地ばかりで、他の手芸用品(毛糸やボタンなど)はほとんど見ませんでした。
こんな屋外にめっちゃ雑に積まれた布…って最初はちょっと引いてしまうかもしれませんが、何よりもっとびっくりするのはそのお値段です。
なんとこのワゴンの布たち、だいたいどれも3mで5ユーロです。
めっっっっちゃ安いです。
イギリスと比べてもパリ中心部の布屋と比べてもなんだったら日本の布屋と比べてもめちゃくちゃ安いです。
店によっては万引き防止のためワゴン横におじさんがずっと立っててちょっと緊張するのですが、まあそんなことは気にせずワゴンの布を漁って良いのがあったら店内に持って行って、会計待ちの間に店内をざっと物色するのがモンマルトルの布屋街を見て回る良いやり方だと思います。
全部のお店をじっくり見ていたらとても疲れますし、日も暮れてしまうので!
布がめちゃくちゃ安く買えるのでまさしく天国のような場所でした。
私の当時の日記にも「ここ天国」って書いてありました。
近くに住んでいたら布を買うのに一生困らなそうで羨ましいです。
難点としては元々ワゴンに雑に積まれていた布なので、会計時に一応袋に入れてはくれるのですが特にきれいに畳みなおしてはくれないのでめちゃくちゃかさばるのと、自分で畳みなおすような場所もないのでそのまま持って帰るしかないというところです。
かさばってもこもこするしなにせ3mもある布なので、いくつか店を見て回ったあとには結構な大荷物になっているかもしれません。
私はへとへとになりました。
先で述べたように坂の上にはサクレ・クール寺院という大きな寺院がありますので、布問屋街だけでなく是非そちらも行ってみてください。
個人的には荷物が少ないうち、つまり布問屋街に行く前にサクレ・クール寺院へ行くのをお勧めします。
サクレ・クールというのは「聖なる心臓」という意味らしく、そのためか寺院内のお土産屋さんにはハートやLOVEをモチーフにしたお土産が多く並んでいました。
なおサクレ・クール寺院内は写真撮影NGでした、お構いなく撮ってる人はたくさんいましたが…。
次回はこちら。
それでは。
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