今日はソーイング・ビーSeason2の最終回の感想です。
前回はこちら。
ソーイング・ビー(字幕版)はAmazon Prime VideoのPrime会員特典で視聴可能です。
いよいよ勝ち残った3人による決勝戦のはじまりです。
決勝戦の課題はクチュール、つまりオーダーメイドの高級衣装です。
ファイナリスト
タマラ
最優秀作品に選ばれた回数が最多であるタマラは、大胆な生地と装飾選びが得意です。
初期は指示に従わず突っ走ってしまうことも多くありましたが、今では指示に従うことと自分の個性を出すことを両立して審査委員に評価される作品を作ることができるようになりました。
チネロ
裁縫歴は最短ですが、型紙を用いずフリーハンド(!)で洋服を作ることを得意とします。
普段自身の服を作ることが多いため婦人服以外はあまり得意でない様子もうかがえますが、頻繁に2位以内に入りました。
ヘザー
裁縫歴の長さと技術力が飛びぬけているヘザーは、その技術力の高さをしばしば審査員から評価されました。
作品の傾向はやや保守的であるため、決勝戦では自分の殻を破った作品作りを期待されます。
以上3名がソーイング・ビーSeason2のファイナリストです。
型紙の課題
手縫いの技術を必要とするシルクのネクタイが課題です。
例えば子供服など婦人服以外はあまり得意としないチネロが、手縫いと聞いた途端苦言を漏らしました。
手縫いは苦手、さらに作ったことのないメンズの装飾品ですからね…。
一度作ったことがあり、構造を理解していればネクタイというのは縫う個所も少ないし簡単そうに見えます。
しかし指示書があるとは言え作ったことのない複雑な構造をいきなり作れと言われるのは、まったく予習をしていなかった箇所がテストで出題されるようなものです。
決勝戦のプレッシャーもあるのかもしれません、今までと全く勝手の違う課題いチネロはかなり苦戦しています。
たまらずパトリックから助言が入りました。
タマラはネクタイをベルト状に巻いたファッションをしているので、構造に疑問を持っても持参のネクタイを見れば良いのでいいですね。
それでなくても型紙を使うことに抵抗のないヘザーやタマラは順調に型紙の指示に従って作業を進めることができました。
3位はチネロ、チネロにとって最悪に不得意な課題がよりにもよって決勝戦の課題にきてしまいました。
1位はタマラ。
きわめて均等な仕上がりであり、手縫いもきれいでした。
リメイクの課題
ウェディングドレスを子供用の晴れ着に作り直すのが課題です。
先ほどまで沈んでいた表情のチネロも、このぶっとんだ課題に一気に表情が晴れたので気持ちを切り替えて頑張って欲しいです。
ウェディングドレスを切るとすっきりするタマラ、申し訳ない気持ちになるチネロ、罪悪感を覚えるヘザー、課題への感想も三者三様ですね。
3位はタマラ、クチュールにも関わらず裾が未処理だったことが大きく減点だったようです。
1位はチネロ。
見事ネクタイの課題から立て直し、デザイン縫製ともに美しい出来の小さなドレスが出来上がりました。
最後の課題
参加者たちの親友をモデルとして、美しいクチュールのドレスを作るのが課題です。
「衣装を通して人を表現するのがクチュール」とパトリックも言っているように参加者それぞれの個性が出た美しいドレスを求められます。
ヘザーの衣装はコルセット、赤いシフォンと黒のタフタ、チェーン飾りといったパンクな装いのドレスです。
非常に長いシフォンの裾をすべて巻きロックで処理するのは非常に大変そうです。
サンレイプリーツという放射型に広がるプリーツやバッスルというお尻の部分が膨らんだ形のスカートのタフタがきれいに手縫い形作れたことが高く評価されました。
タマラのドレスは柄物の生地を多用し、オーガンザや造花で飾りたてるドレスです。
生地を剃刀で着るという野心的なデザインの上に、造花はグルーガン、つまりホットボンドで接着しています。
フィット感が素晴らしくデザインも間違いなくタマラにしか作れないドレスではありますが、クリスタルオーガンザを結果的に外してしまったこととグルーガンで造花を接着してしまったことが指摘されました。
チネロのドレスはチュールの上に花飾りが多くあしらわれた、マーメイド型のデザインのドレスです。
花飾りを手縫いで縫い留めているため、かなり時間がかかってしまっているようです。
とても美しいゴージャスなドレスが出来ましたが、裾部分のフィッシュテールにやりすぎ感があることと細部の縫い目の甘さなどが指摘されました。
過去の脱落者やファイナリストの家族たちが集まり、優勝者の発表を待ちます。
サイモン(筆者の推し)~~~、久しぶり~~。
優勝者発表
ソーイング・ビーSeason2の優勝者は…、ヘザーでした!
決勝戦の最後の課題で一番の傑作を生みだし、審査員からも高く評価されました!
ここまでのSeason1とSeason2を合わせて日本のNHKではシーズン1として放映されました。
1回分を30分×2に分けて毎週放送していたのもあって、かなり長丁場なシーズンであった印象があります。
しかし実際は最新のシーズンと比べて参加者の数も少なく、放映回数は4回+8回と短期決戦でした。
大会の傾向としてはSeason 2ですでに現在の大会のおおよその基礎はすでに出来上がっているものの、時にトリッキーすぎる課題が出てなかなか難易度が高かったように思いました。
参加者たちのその後が語られて、ソーイング・ビーSeason2はこれにて終了です。
それでは。
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