はじめてのパジャマのパンツ作りのはなし

はじめての洋服づくりのはなし
はじめての洋服づくりのはなし

今日はいよいよミシンでパジャマを縫っていきます。

前回はこちら

はじめてのミシンの使い方のはなし
今日はミシンの使い方のインストラクションです。前回はこちら。前回布を切ったので次の工程は縫うこと、なのですがミシンという専用の機械を使うにあたって基本的な使い方を知っておく必要があります。ミ...

型紙には説明書が付属しており、そこには作業の手順が詳細に描いてあります。

今回はそれに沿って進めていきます。

工程① 前・後ろ中心を縫う

中心とは

「中心って何?なんの中心?全然中心っぽくないけど」

前中心・後ろ中心とはパンツの股の部分のそれぞれ体正面側・背中側のことです。

お使いのパンツを見てみると、股の部分には前から後ろにかけて縫い目があると思います。

出来上がりのパンツを履いた時に、体の中心を通る部分なので「前中心・後ろ中心」と言います。

決して切った布を半分に折った中心のことではありません。

まずはそこを縫います。

中表とは

パンツ用に切った布2枚を、「中表」に重ね合わせます。

「中表」とは、生地の「表」側が重ね合わせた布2枚の「中」側に来ることを言います。

基本的には出来上がり時に縫い代を洋服の内側に隠すため、なんでも「中表」で縫っていきます。

「中表なんて説明書のどこにも書いてないけど、どうやって判断するの?」

「イラストを見たらわかるよ」

作業の手順と共に描かれたイラストには、色が塗ってある部分とそうでない部分があるかと思います。

これが生地の表裏をさしており、説明書には塗ってある部分・縫ってない部分がそれぞれ生地の表裏のどちらをさすのかも書いてあるはずなので、それと照らし合わせることで判断することができます。

股部分を二度縫いする理由

さて前中心と後ろ中心の2か所を縫っていきましょう。

この部分は一度縫いでなく二度縫います。

なぜかというと、この股の部分は力がかかりやすく、生地が破けたり糸が切れたりしやすいので頑丈にするためです。

布の端処理をする

次に縫った箇所の縫い代をきれいに処理していきます。

端の処理をしないと着たり洗濯しているうちに端からほつれてしまい、耐久性も着心地も悪いからです。

処理する方法は、ジグザグハサミ・ほつれどめピケ・ジグザグミシン・ロックミシンなどです。

我が家にはロックミシンがあるのでこれを使いました。

ロックミシンとはミシンに内蔵されたカッターで布を切りながら、上糸2本下糸2本の計4本の糸でかがり縫いを行うミシンです。

お持ちの市販の洋服をひっくり返してみると、必ずロックミシンで処理された箇所があると思います。

「ロックミシンめっちゃ怖い!早い!」

アイロンをかける

縫い終わったらアイロンをかけましょう。

作業途中のアイロンを怠るだけで、最終的な完成度は3割も違ってくると言われています。

裏側からアイロンをかけ指示された方向に縫い代を倒したら、表側からもアイロンをかけてしっかり今縫ったところを割り開いておきましょう。

縫い代を片側に倒す理由は、真ん中にあると邪魔だしこの後の作業で縫い代の上を縫う際に困るからです。

これにて4つある工程のうち1つ目がやっと終了です。

工程② 股下を縫う

股下とは

股下とは右足から左足にかけて足の内側を走る縫い目のことです。

ここを縫うことで変な形の布2枚がやっとパンツらしい形になります。

もし間違えた部分同士を縫ってしまうといびつなスカートになってしまうので説明書をよく読んで注意しましょう。

工程①と同様に説明書の指示に従ってミシンで縫った後、ロックミシンで端処理をします。

今回はミシンは二度縫いでなく一度縫いで良いです。

やってしまった失敗

さてここまで割と順調だった主人ですが、ここで一つ失敗をしてしまいました。

それは前中心と後ろ中心の縫い代を倒す方向がちぐはぐになってしまったことです。

「それって直さないとやばい?」

「うーんそんなにやばくはないけどソーイング・ビーならパトリックに怒られるかも」

「なら直さなくていいや」

ロックミシンもかけてしまっているので解いて直すのは現実的ではないですし、表から見てわかる場所でもないのでそのまま放置しましたが、縫い代の倒す向きが違うことで説明書の図と齟齬が出てきてしまいます。

実際この後の作業で大したことではないですがちょっと困ったりもしました。

工程③ ウエストのしまつ

三つ折りとは

恐ろしいロックミシンの使用は工程②で終了で、ここからは三つ折りで布の端を処理していきます。

三つ折りとは布を2回折り返して生地の端を内側に包むことです。

アイロンをかけて三つ折りのあとをしっかり付けたらウエストを一周ミシンで縫っていきます。

縫う個所はできるだけ端っこが良いですがミシンの針が三つ折りしたところから落ちてしまっては意味がないので、1㎜2㎜内側を縫っていくのが良いと思います。

またこの後の作業でウエストゴムを入れるので、2㎝ほどゴム通し口を開けておきましょう。

このような完成した時に表から見える縫い目のことを「ステッチ」と言います。

表から見える部分なのできれいに縫った方がよいです。

「できたよ」

「めっちゃきれいじゃん」

さすが器用を自称する主人、ステッチの位置もちゃんと端っこだしとても丁寧に仕上げていて感心しました。

ゴムを通す

開けておいたゴム通し口から平ゴムを通します。

このような先の丸くなった針やゴム通し器を使って行います。

先述した「失敗によって大したことはないが困ったことが起きた」というのはここのことで、説明書の図と比較してゴム通し口を開けるのが前側なのか背中側なのかが分からなくなってしまいました。

たぶん前側が正解っぽいです。

工程④ 裾のしまつ

工程③と同様に、三つ折りしてすそのしまつを行っていきます。

今回はゴムを通さないのでゴム通し口は必要ありません。

また袖や裾など口径の短い筒ものを縫うときは、ミシンの補助テーブルを外して縫いましょう。

完成

出来ました!

本当は水洗いしてチャコペンを消してから完成とすべきですが、いずれ洗濯するし早く着せたいらしいのでこれで完成です。

分かる分かる、出来たら一秒でも早く着てみて欲しいよね。

ベビー用ではなく子供用の型紙を使ったので、今はまだ子供には大きいですが来年あたりにはちょうど良くなっていることでしょう。

想像以上にスムーズに仕上がったパジャマのパンツでした。

次回は工程の数も複雑さも段違いなパジャマの上着に取り掛かります。

それでは。

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